広報くまとり 令和6年2月号第873号 2,3,4,5ページ ☆特集 顔見知りが増えると笑顔が増える いつもの暮らしがちょっと良くなる区・自治会 『ご近所付き合いが面倒くさい!』『近所との繋がりなんて必要あるの?』情報化が進む現代では、直接話さなくても誰とでも繋がれるから近所とのかかわりが必要ないと考える人がいます。 また、地域団体に加入するメリットを実感できないこと、生活様式の多様化やコロナ禍での直接対話の制限で行事の楽しさが忘れ去られたことなどによって、区・自治会への 加入世帯が減少し、全国的には解散を迫られている地域もあります。 区・自治会は、大人から子どもまで様々な世代間の交流を行ったり、防犯灯・カーブミラーなど住環境の安全に関することや防災組織の活動など生活に欠かせない地域の諸問題について話し合ったりと、自らの手で暮らしをより良くするために住民同士が自主的に運営する組織です。 熊取町には、古くから各地域で組織された39の区・自治会があり、町内全域が網羅されています。 70〜2800世帯とひとつの区・自治会の世帯数に差はありますが、それぞれが工夫し、町と連携を取りながら『住みよい地域』・『住みよいまちづくり』を進めています。 ■地域の人と交流 区・自治会の活動目的の一つが、地域との交流です。 多くの地区で、運動会・だんじり祭り・芋堀り・餅つきなどのイベントを実施していま す。 こうしたイベントをきっかけに親しくなり、個人的に交流が始まることもあります。 近所に親しい人や顔見知りができると困ったときに相談に乗ってもらえることもあり、心強く感じるでしょう。 ●子どもを育む自治会(女性32歳) 回覧板を渡す際に「元気ですか?寒くなりましたね」とささいな話をするなど、近隣の方々とのコミュニケーションが多くなりました。 共働きで家を不在にしていることが多く、様々な配慮もいただいています。 以前、参加させていただいた自治会の餅つきイベントでは、スタッフの方々が小さな子どもからお年寄りまで、皆を楽しませようと様々な催し物をしてくださり、1歳の娘がとても喜んで、私も一緒に楽しませていただきました。 結婚して熊取町へ転入し、今の自治会へ加入しました。 役員さんに誘われたこともあり、地域で子どもを育むには自治会に加入した方がいいと思い、夫と決めました。 ●青年団活動の経験(男性41歳) 32歳の時に青年団のメンバーに頼まれて支部長に就任し、大変でしたが、青年団活動に取り組むなかで団結力とかけがえのない仲間ができました。 青年団活動は、1月の駅伝大会に始まり、5月の区民運動会・8月の盆踊り・10月 のだんじり祭りなど地域に根ざした活動を行っています。 運動会では、テントなど会場の設営、各種競技の補助など力仕事を担当しています。 青年団のメンバーが、自治会のイベント・行事に参加することは、地域の活力につながる大切なことだと感じています。 ■地域の助け合い 防犯や防災に関する活動も区・自治会の活動の一つです。 子どもの見守り活動としてのあいさつ運動や登下校の見守り・防犯パトロール・防災訓練などを行っています。このような活動は、防犯・防災への知識が身につき自然と意識が高まります。 また、いざというときに助け合いの気持ちが芽生え、地域の皆さん同士の協力を得ることができます。 ●ご近所さんに見守られて(男性28歳)  自治会班長の仕事は回覧板を回したり、要望や意見を役員さんに伝えるなど、いくつかありますが、印象に残っているのは広報配りです。 毎月の広報を早く配らないといけなくて、『知らない近所の家』に配るのは面倒だと思っていました。 ところが、ある日、広報を配っていた際に「〇〇君も大きくなったね。」と言われ、『自分の幼い頃を知っているご近所さん』に見守られて大きくなったんだなぁと、広報配りという自治会の役割で気づきました。 また、防災訓練で顔を合わせる人たちとも自然と会話ができ、ぼんやりですがこれがコミュニティなんだなぁと思いました。 ●熊取町から転出して(女性32歳) 昨年、結婚を機に熊取町から転出しました。 都会での生活は便利ですが、地域の人との交流はなく、同じマンションの方と顔を合わす機会もほとんどありません。 熊取町に住んでいた頃は、出勤する私の姿を見て「いってらっしゃい」と声をかけてくれたり、一緒に月食を眺めたりと様々な交流があったなぁと町外に住んで改めて感じます。 以前、近くのゴミステーションがカラスに荒らされ、掃除が大変だったのですが、誰 かがネットや重石を置いてくれたので、我が家もその重石を持ちやすくするために持ち手をつけたことがありました。 同じ地域に暮らす人の『みんなが使いやすくなれば・・・』という思いやり・助け合いの心を感じられた瞬間でした。 ●私にとって意味深い役員経験(男性61歳) 自治会役員となり、草刈りに清掃・餅つきなどの行事ごとにも参加するなど2年間活動し、様々な年代の方と交流することができました。 最近は、足腰がめっきり弱くなりましたが、自治会の活動に参加できることが、自分にとって心温まる時間です。 先日、数年前に小学校で行われた昔遊びで一緒に凧あげをした中学生から「おはようございます!」と元気に声をかけていただきました。 私は忘れていたのですが、何だかじーんと幸せな気持ちになりました。 役員経験が自分にとって、とても意味深い2年間であったとしみじみと感じた冬の朝でした。 ■こんな方こそ 区・自治会に入会を! 1.地域のイベントや祭りに、どのように参加すればいいかわからない。 2.ゴミ出し、道路や公園の掃除はどうしたらいいの。 3.地域の様々な行事や活動、町のお知らせを掲示板や回覧板を通じて知りたい。 4.自宅周辺や地域で困ったことがあるけれど、どこに相談すればいいかわからない。 このような悩みや困りごとがあれば、下記までお問い合わせください。 ■区・自治会に入るには? 町の広報誌、その他ご家庭への配布物などは、区・自治会を通じて行っていますので、転入・転居の際には区長・自治会長(一部事務局)まで、ご連絡くださるようお願いします。 区・自治会に関するお問い合わせ 熊取町自治会連合会事務局(広報戦略課 自治会担当) 電話番号 452-9019 以上で2,3,4,5ページは終わりです。