広報くまとり 令和3年10月号第845号 2,3,4,5ページ ☆特集 すーッと、深呼吸 ここちよい ゆたかな時間  広い空間の中、ゆったりと配置された書棚に、さまざまな分野の本を並べています。熊取図書館の蔵書は約37万冊、このうち子どもの本は約14万冊あります。図書館には、たくさんの本との出会いがあります。 @館内の一番奥に広がる緑あふれる中庭。季節ごとに花や紅葉も楽しめ、読書の合間の憩いの場所。 A第16回大阪都市景観建築賞(愛称:大阪まちなみ賞)の大阪府知事賞を受賞(H8.10)。 B子どもの本のコーナー西側外の軒のある空間。屋外読書スペースや、リサイクルブックあおぞらマーケットの開催場所になります。 C図書館玄関前に週1回程度、キッチンカーによるカフェが開店。珈琲でほっとするひとときも… 図書館へ、ちょっと寄って行きませんか? 図書館は、この11月で開館して27年になります。多くの方にご利用いただき、今では、本の貸出・返却や閲覧だけでなく、イベントや勉強会に参加したり、ボランティア活動をしたりなど、図書館をご自身の活動拠点として利用されている方もいらっしゃいます。  図書館の役割は、知的好奇心を満たす、地域や個人の課題を解決する、仲間づくりをする、居場所になる…など、利用者によってさまざまです。そのため、新鮮で豊富な資料を揃え、いろんな世代の方に向けたイベントを行い、住民の自主活動を支援しています。また、情報発信の場として、関連機関等とのコラボレーションや、地域の方の協力を得ながら、館内のあちこちでたくさんのテーマ展示を行っています。  現在は、新型コロナの影響で長時間の滞在は難しいですが、情報収集や気分転換に、図書館に寄ってみませんか。 熊取図書館 原田 貴子 館長 熊取図書館 451・2828 ●子どもの世界【kids world】 子どもの本のコーナーには、赤ちゃんから楽しめる絵本や物語の本、図鑑など、いろいろな本を揃えています。特に絵本と紙芝居は種類も多く、どれを借りようかと迷ってしまうほど。季節などのテーマに合わせた本の展示も行っているので、新しい本との出会いがあるかもしれません。  また、親子でお出かけする場所として、赤ちゃんから小学生まで、年齢に合わせた行事も行っています。 ●地下書庫の世界【Basement world】 書庫には、約27万冊の本があります。たくさんの書棚や図書館ならではの「省スペース型」の移動式電動書棚が並んでいて壮観です。書庫はスタッフしか入れないスペースですが、毎月第3土曜日に開催している「書庫公開デー」では、住民の方が自由に書庫の本を手に取って見ることができます。 ●グロトリアン(グランドピアノ) このピアノは、昭和4年に当時の村長から小学校に寄贈されたもので、平成3年に復元修理され、図書館の開館に合わせ、ホールに移されました。このピアノに縁のある演奏家によるコンサートの開催、コンサート当日の運営に協力してくださる「コンサートボランティア」、ピアノを最良の状態に保つための「ピアノ弾き込み隊」など、ピアノの活用や保存に地域の方々の協力を得ています。 ●地域の方々に支えられて  住民の方々の思いが募り建てられた図書館。図書館が建設される前から今に至るまで、読書活動団体とともに歩んできました。最近は、新たなグループや地域の方々が図書館の活動に参加されています。これからも住民の皆さんとともに育ち、皆さんが育てる図書館をめざして、地域の方々とさまざまな活動をしていきたいと思います。 ●いちごの会 布の絵本は、ボタンをかけたり外したり、ひもを結んだり引っ張ったり日常の動きと遊びを体験しながら楽しめる絵本です。図書館の布の絵本は、「いちごの会」のメンバーが一点ずつ細かいところまで手縫いで作っています。製作された68点(15タイトル)は、現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため本棚には並べず、子どもの本のカウンターで借りられます。 ●しゅうり工房 図書館の本は利用されるうちに、傷みが発生します。そんな本を「しゅうり工房」のメンバーが月1回集まり、修理をしています。はずれたページの糊付けや破れた箇所を専用テープで貼り付けする簡単な修理から、本を解体して製本し直す本格的な修理まで担っています。よみがえった本は、また、たくさんの利用者に借りられています。 以上で2,3,4,5ページは終わりです。