広報くまとり 令和3年9月号第844号 2,3ページ ☆特集 走れ! KSP隊! まちを守る みんなを守る 熊取町安全パトロール隊 『熊取町安全パトロール隊(KSP隊)』は、平成15年12月1日に発足し、町民の皆さんが安心して暮らせる地域社会の実現のため、日々熊取町内の防犯に目を光らせています。  KSP隊は警察OBと住民ボランティアの皆さんで構成しており、土・日曜日、祝日を除いて毎日、青色回転灯のついた2台のパトカーで町内を巡回し、街頭犯罪・侵入犯罪の見回り活動や、児童・生徒の登下校での安全確保、地域防犯に対する啓発活動、不法投棄の巡視、防犯灯・防犯カメラのチェックなどを行っています。  発足当時から全国的にも先進的な取り組みとして注目を受けてきましたが、現在ではさらに充実し、「レディース防犯リーダー会」や「熊取わんだふるくらぶ(愛犬パトロール隊)」などの防犯ボランティアの方や、泉佐野警察と合同パトロールを行っています。また、全国地域安全運動の行事に参加したり、パトカーで走りながら最新の防犯情報の放送もしています。  犯罪者が最も嫌うのは『人の目』です。犯罪を行おうとしても、「誰かに見られる可能性のあるところ」では、簡単には犯行に及ぶことができません。町内でのあいさつや通学路での見守り活動、声かけ運動など、町内の各種団体の積極的な取り組みと合わせて、日々町内をくまなくパトロールすることが大切です。  『犯罪者が狙いにくい安全で安心な町』をめざして、今日もKSP隊は車を走らせています。 ●こんな仕事もしています【Kumatori Safety Patrol】 01人探し 家出してしまった子どもや行方がわからなくなった高齢者などの捜索のお手伝いをすることもあります。家を飛び出し、家族や学校、警察が懸命に探しても見つからなかった少年を、KSP隊は日ごろの感覚や町内の地理を知り尽くした経験を活かして、あっという間に見つけて保護し、警察から感謝状をいただきました。 02踏切内に閉じ込められた車を誘導 パトロール中、遮断機が下りた踏切内に車が閉じ込められてしまう場面に遭遇しました。一刻の猶予もない状況の中、KSP隊は即座に近くにいた一般の方に非常ボタンを押してもらい、鉄道信号が赤に変わり電車が停止しているのを確認してから、踏切内に車を乗り捨てて立ち去ろうとしていた運転手に車を移動するよう指示し、踏切外に誘導しました。一歩間違えば大変な事故につながる可能性のある事態でしたが、素早い対応により事なきを得ました。 03不審者(車)への声かけ 毎日のようにあらゆる時間帯をパトロールしているKSP隊だからこそ、「いつもと違う風景」 には敏感です。不審に感じられる人や車を見かけたら、失礼のないように声かけをさせていただいています。 熊取町安全パトロール隊は、発足して18年が経とうとしています。青色防犯パトロール(青パト)の目的は主に @犯罪・事故を未然に防止すること A地域の皆さんの防犯に対する関心を高めること B地域の犯罪抑止機能を向上させること の3点です。  私たちは、熊取町の安全パトロール隊発足の発端となった、当時小学4年生の 吉川 友梨 ちゃん行方不明事件を忘れることなく、子どもの見守りを最重点として活動を続けています。  熊取町の皆さんは子どもに対する安全意識が高く、子どもの登下校時には、子ども見まもり隊をはじめ、たくさんの町民ボランティアの方々が街角で子どもたちを見守っています。私たちも登下校の前後の時間帯、そして学童の帰宅時間帯の警戒に従事しています。  2台の青パトを効率的に活用し、朝は7時から夜は10時まで、子どもの見守りはもちろんのこと、町民の安全・安心を願い、2台の青パトで町内ほぼ全域を警戒しています。  警察に奉職していた時の知識と経験を活かして熊取町の安全・安心に寄与していることを誇りに思うとともに、こんなところを青パトが、こんな時間に青パトが走っていると皆さんに感じていただければ幸いです。 隊長 根来 清 さん  問い合わせ 危機管理課 電話 452・9017 以上で2,3ページは終わりです。