熊取町の概要

永楽ダムが見える桜の木の下で撮影された風景写真

位置・面積・気象

熊取町の位置図

 熊取町は大阪都心部から30キロメートルの距離で、大阪府の南部・泉南郡にあって関西国際空港のある泉佐野市の東隣に位置しています。
 熊取町は、東西約4.8キロメートル、南北約7.8キロメートルの木の葉状の形をした総面積17.24平方キロメートル (大阪府の面積の約0.9%)で、約4万3千人の人々が暮らしています。
 地勢は、本町の南方には、和泉山脈の一部である雨山(海抜312メートル)や奥山雨山自然公園があり、風光明媚で和泉平野、大阪湾を隔て淡路島も遠望できます。(役場の位置:北緯34度23分42秒 東経135度21分32秒)
 東方は、和泉山脈の山麓地帯で、地盤は東南より北西に向かって次第に低く適度の傾斜を保って海岸平野に接しています。
 和泉山脈に源を発する見出川、雨山川、住吉川は町の中央部を流れ大阪湾に注いでおり、土質は肥沃で山間部は松を主とする造林に、平野は耕地に適しています。
 気象は、瀬戸内海気候区の東の端に位置しているため、温暖で雨量も少なく、快適で暮らしやすい気候風土です。年平均気温(平成26年)は16.6度、年間降水量平均は、1月あたり122ミリメートルです。

人口・世帯

 令和2年国勢調査によると人口は、43,763人(男21,310人女22,453人)で世帯数は17,256世帯、人口密度1平方キロメートルあたり2,538人、1世帯平均人数は2.54人です。
 人口は、大阪府内の市町村で34番目、町村では最大の人口を誇ります。

交通

 交通面ではJR阪和線が町の西端を通っており、他市と連絡する主要な道路は、東西に国道170号(大阪外環状線)、南北に府道泉佐野打田線、府道泉佐野熊取線があります。
 JR阪和線熊取駅から大阪市内まで約35分、関西国際空港まで約15分で行くことができます。
 また、自動車の場合、大阪市内まで阪神高速4号湾岸線を利用して約1時間、関西国際空港まで約30分で行くことができます。

名前の由来

 ”熊取”の地名の由来は、古くから伝説のなかでいろいろ伝えられていますが、自然の地形・地勢からきたようです。周囲を山地、丘陵でクマドリされた谷、あるいは盆地地形から名づけられたのではないかと見られています。
 また、熊取町は平安時代初期に編さんされた「日本後記」に桓武天皇が「熊取野」で遊猟されたことが記されているなど古くから世に知られています。また、平安時代末期に、後白河法皇が熊野詣の途中に五門の中家に立ち寄られ、行宮(あんぐう・仮設の御所)としたという伝承が残っています。
 鎌倉時代には、熊取荘という荘園が存在し、南北朝時代には本町の南にそびえる雨山の頂上に築かれた雨山城が北朝と南朝の争奪戦の場となり、正平8年(1353年)には南朝の橋本正高が雨山城を居城として整備し、和泉の南朝の拠点となりました。
 江戸時代には、熊取谷と呼ばれ岸和田藩に属し、五門の中家と大久保の降井家の両家が庄屋として各村々を治めていました。