都市宣言

人権擁護都市宣言

 我々は、基本的人権の尊重を重要な柱とし、真の平和と民主主義の建設をめざして制定された世界に誇り得る日本国憲法において、すべての国民が、その基本的人権の享有を妨げられることなく永久の権利をして保障されている。
 しかるに、近代社会において、人間疎外、社会意識や道徳心の欠如、法秩序の軽視などの人権侵犯事象があとを絶たない現状にある。
 よって、本議会は、基本的人権、人間の尊厳及び、価値に関する信念を、この宣言において重ねて確認し、差別のない、明るい、住みよいまちを実現すべく、熊取町を「人権擁護都市」とすることを宣言する。
以上決議する。

昭和54年6月29日 熊取町議会

障害者福祉都市宣言

 すべての障害者は、その人間としての尊厳と権利とにおいて平等であり、政治的、経済的及び社会的に差別されない。
 このような基本的理念に基づき、障害者が社会、経済、文化等のあらゆる分野での活動に参加し、誰もが住みよい福祉社会を実現すべく、ここに熊取町を「障害者福祉都市」とすることを宣言する。

昭和57年9月21日 熊取町議会

核兵器の廃絶と軍縮を願う平和都市宣言

 原子力の研究、開発及び利用は、平和の目的に限り行われるべきものであり、いやしくも人の身体・生命の危険を招くような目的のために行われてはならないものである。
 しかるに、核兵器が登場して以来今日まで、様々な核兵器廃絶の運動が展開されてきたにもかかわらず、核軍縮の傾向は止まるところがない。このことは、人類にとって深刻かつ重要な脅威であり、人類の英知を寄せ、その廃絶にあらゆる努力をすべきものである。
 日本国憲法においては、恒久の平和と全人類の平和的生存権が確認されているところであるが、わが熊取町においても、この理念を町民生活の中にはぐくみ、また、将来にわたって継承していく必要がある。なぜなら人々の安全と生存が保障されてはじめて町民憲章にいう豊かですみよいまちづくりの実現がありうるからである。
 よって、「非核三原則」(核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず)が完全に実施されることを政府に強く求めるとともに、熊取町を核兵器の廃絶と軍縮を願う平和都市とすることを宣言する。

昭和59年12月19日 熊取町議会

「ゆとり宣言」決議

 すべての国民が生活にゆとりをもち、充実した自由な時間とうるおいのある生活をおくることができるようにすることは、人間性豊かな社会の建設にとってきわめて需要です。
 しかし、わが国の労働時間の現状は、欧米諸国と比較して200時間から500時間も長く、そのことが多くの勤労国民の「家庭の幸せ」づくりの障害となり、豊かさが実感できない大きな要因となっています。
 熊取町議会は、ここに「ゆとり宣言」を行い、すべての国民が、週に2日は仕事の手を休め、ときどき長い休みを楽しみ、日に団らんのある暮らしがおくれるよう、労働時間の短縮、生活環境の整備等、条件整備に全力をつくします。
 以上決議する。

平成3年6月26日 熊取町議会