麻しん(はしか)について

2020年以降、麻しんの報告数は全国的に減少傾向が続いていましたが、2023年入り、海外からの輸入症例を契機とした国内における感染伝播事例が報告されています。

今後、更なる輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。

麻しん(はしか)とは

麻しん(はしか)は、感染後に潜伏期10日から12日を経て発症します。38℃前後の発熱が2日から4日間続いたのち、一旦少し解熱した 後に再び高熱が出て、耳の後ろ、首から額に発しんが出現し、翌日には顔面、体幹部、上腕に、2日後には四肢末端にまで広がります。発しんが全身に広がるまで、発熱(39.5℃以上) が3日から4日間続きます。
その後、解熱し、全身状態も回復しますが、発しんは色素沈着がしばらく残ります。 合併症のないかぎり7日から10日後には回復しますが、体力等が戻って来るには1ヶ月位を要することも珍しくありません。合併症は30%にみられ、約半数は肺炎です。その他中耳炎や頻度は低いものの脳炎の合併症もあります。
麻しん(はしか)は非常に感染力が強く、免疫がない場合はほぼ100%感染すると言われています。発熱する頃から、発しんが出るまでの間、強い感染力があります。
学校保健安全法では、解熱した後3日を経過するまで出席停止とされています。

麻しんの疑いがあるのは次の場合です。

症状(発熱、せき、鼻水、眼球結膜の充血、発しん等)があり、

1 麻しん患者と接触していた場合。

2 麻しん流行国 (特にアジアの国々) への最近の渡航歴がある場合。

麻しん(はしか)の疑いがある場合は、早めに医療機関を受診してください。 また、受診する際は、事前に医療機関に電話し、麻しんの疑いがあることを伝え、指示に従ってください。

麻しん(はしか)の予防について

麻しん(はしか)は、マスクでの予防は難しく唯一の予防方法は、予防接種です。定期接種の対象年齢になったら、予防接種を確実に受けましょう。

麻しん(はしか)にかかったことのある人はすでに免疫を獲得していますが、かかったことがない人では2回のワクチン接種を受けることで免疫は強固なものになります。

海外では麻しん(はしか) が流行している国はまだまだあります。

海外へでかける際には、事前に厚生労働省の検疫所や外務省の海外感染症情報を確認し、渡航先の感染症情報を確認し、 出国前に必要なワクチンを受けてください。

麻しん風しん予防接種 1期(1歳~2歳誕生日前日まで)

2期(小学校入学前の1年間)

発生状況等について

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