令和6年度から、高齢者肺炎球菌の定期接種対象者が65歳のみになります。

これまで高齢者肺炎球菌ワクチンは、予防接種法に基づき平成26年10月から平成30年度までの期間で、65歳の人に加え70歳以上5歳きざみの年齢の人も定期接種の対象とし、さらに接種率を高めるため令和5年度まで経過措置を延長してきました。その延長期間が令和5年度で終了となり、令和6年度以降は本来の対象年齢の65歳のみとなります。

ただし、満60歳以上から65歳未満の方で、心臓・じん臓もしくは呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活が極度に制限される程度の障がいを有する方(身体障害者手帳1級程度)およびヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障がいを有する方は引き続き対象となる場合があります。くわしくはお問合せください。

高齢者肺炎球菌定期予防接種は、個人の肺炎球菌による肺炎などの感染症の予防または重症化の防止を目的として行うものです。なお、法律上の義務はありません。

定期接種の概要

令和6年度定期接種対象者

 令和6年度の高齢者肺炎球菌定期予防接種の対象者はつぎのとおりです。

  1.  接種当日、満65歳の方で過去に一度も接種したことがない方 (65歳の誕生日の前日から66歳の誕生日の前日)
  2.  60歳以上65歳未満の方で、心臓・じん臓もしくは呼吸器の機能に自己の身辺の日常生活が極度に制限される程度の障がいを有する方(身体障害者手帳1級程度)およびヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障がいを有する方

 

接種期間

 令和6年4月1日~令和7年3月31日

自己負担額

 4,000円

費用免除: 住民税非課税(世帯員全員)または生活保護受給世帯の方で、費用免除を希望される方は、本人確認ができる書類(個人番号カード、運転免許証、健康保険証など)をお持ちのうえ、事前に健康・いきいき高齢課窓口にて手続きをお願いします。

持ち物

  • 本人確認ができるもの(健康保険証・医療証など)
  • 接種費用 4,000円(接種時に直接医療機関にお支払いください。)
  • 費用免除の方は、「熊取町検診等費用免除証明書」
  • 身体障害者手帳等(上記定期接種対象者「2.」に該当する方)

接種方法

 23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチンを1回接種

備考

 熊取町、泉佐野市、田尻町、泉南市、阪南市、岬町の協力医療機関で接種できます。

 熊取町内の協力医療機関は別表のとおりです。(他市町についてはお問い合わせください。)

 接種にあたっては、直接医療機関にご予約のうえ、医師から予防接種の効果、重篤な副反応および予防接種健康被害救済制度について説明を受け、本人の意思と責任において希望する場合にのみ接種を受けるようにお願いします。

高齢者肺炎球菌予防接種協力医療機関(熊取町内)

肺炎球菌予防接種協力医療機関(熊取町内)一覧
医療機関名 所在地 電話番号
いしもとクリニック 熊取町大久保西8-62 072-451-3326
いとうまもる診療所 熊取町希望が丘3-7-14 072-453-2821
関西医療大学附属診療所 熊取町若葉2-11-1 072-453-8255
医療法人木本内科 熊取町和田1-1-15 072-453-3306
くまとり坂口クリニック 熊取町野田3-353-4 072-493-8855
医療法人幸心会 熊取ファミリークリニック 熊取町大久保中1-16-22 072-451-1655
医療法人くわはらクリニック 熊取町希望が丘3-5-16 072-452-7472
医療法人爽神堂 七山病院 熊取町七山2-2-1 072-452-1231
医療法人竹井クリニック 熊取町五門東1-7-23 072-451-2765
医療法人芳正会 とくおか循環器・内科クリニック 熊取町紺屋1-8-23 072-452-5400
とちはらクリニック 熊取町大久保中1-15-13 072-451-2700

医療法人平和会 永山クリニック

熊取町紺屋1-25-12 072-451-2100
社会医療法人三和会 永山病院 熊取町大久保東1-1-10 072-453-1122
耳鼻咽喉科 のざき医院 熊取町五門西2-7-22 072-453-4133
松木医院 熊取町美熊台1-5-17 072-453-1666
山岸外科・整形外科 熊取町東和苑10-13 072-453-7473

肺炎球菌感染症

 肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、だ液などを通じて飛沫感染をします。これらの菌が抵抗力の低下や粘膜バリアの損傷等により、髄膜炎や肺炎、中耳炎等になることがあります。

肺炎球菌予防接種の効果

 肺炎球菌による肺炎などの感染症を予防し、また重症化を防ぎます。

 毎年接種するインフルエンザ予防接種とは異なり、再接種には5年以上の十分な間隔をあける必要があります。

 すでに肺炎球菌ワクチン(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)を接種したことがある方は定期接種の対象外です。

 すべての肺炎が予防できるわけではないため、うがい、手洗い、マスクなど日常生活での感染予防も大切です。

肺炎球菌予防接種の副反応

接種の後、まれに副反応が起こることがあります。また、接種と同時期に他の病気がたまたま重なって発症することがあります。

(1)重大な副反応

 まれですが、アナフィラキシー様反応(呼吸困難・血管浮腫。じんましんなど)、血小板減少、ギランバレー症候群等(筋力低下が両側にみられ、比較的急速に進行する)、注射部位壊死又は注射部位潰瘍、蜂窩炎・蜂窩炎様反応(注射部位を中心として肘を超える発赤、腫脹、疼痛、発熱等)が報告されています。このような副反応が現れた時や、高熱やひきつけなどの症状があったら、すぐに医師に相談してください。

(2)その他の副反応

 注射部位の局所反応が中心で、疼痛(いたみ)、熱感、腫脹(はれ)、発赤が報告されています。全身症状では、倦怠感、違和感、悪寒、発熱が報告されています。通常、数日以内に自然に治ります。

健康被害救済制度

 定期予防接種による健康被害者からの健康被害救済に関する請求について、当該予防接種と因果関係がある旨を厚生労働大臣が認定した場合、法令にもとづき、医療費及び医療手当など、その健康の状況に応じた給付を行います。

予防接種を受ける際の注意事項について

一般的注意事項

 予防接種を受ける際は、説明書などをよく読んで、効果や副反応および健康被害救済制度についてよく理解しましょう。気にかかることやわからないことがあれば、接種を受ける前に医師とよく相談してください。十分に納得できない場合には接種を受けないでください。

 予約当日、体調が悪い場合は接種を延期してください。予診票は、接種をする医師にとって接種の可否を決める大切な情報です。接種を受けるご本人(代筆者)が責任をもって記入し、正しい情報を接種医に伝えてください。

肺炎球菌予防接種を受けた時の注意

  1. 接種を受けた後は、急な副反応が起こることがあるので、医療機関で30分間は様子をみましょう。もし、体調に変化があればすぐに診察を受けましょう。接種後24時間の健康状態の変化にも注意しましょう。
  2. 入浴は、1時間を経過すれば差し支えありませんが、注射した部位を清潔に保ち、強くこすることはやめましょう。
  3. 副反応の多くは24時間以内に出現しますので、特にこの間は体調に注意しましょう。
  4. 接種当日はいつも通りの生活をしてもかまいませんが、激しい運動や大量の飲酒は、それ自体が体調の変化をきたす恐れがあるので接種後24時間は避けましょう。
  5. 接種後28日は、副反応の出現に注意し、観察しておきましょう。

定期予防接種ができなかった場合の注意

接種医の説明を十分聞いたうえでご本人が接種を希望しない場合、家族やかかりつけ医の協力を得てもご本人の意思の確認できなかったため接種をしなかった場合、当日の身体状況等より接種をしなかった場合などにおいては、その後、肺炎球菌にり患、あるいはり患したことに重症化、死亡が発生しても、熊取町及び担当した医師にその責任を求めることはできません。

この記事に関するお問い合わせ先

健康・いきいき高齢課(健康・いきいき高齢グループ[健(検)診・健康づくり])

電話:072-452-6285
ファックス:072-453-7196
〒590-0451
大阪府泉南郡熊取町野田1丁目1番8号(熊取ふれあいセンター1階)

メールフォームでのお問い合わせ