取り組み

1年生 SDGs共創プラン発表会

これまでの情報やリサーチミーティングで知ったことをもとに、「“すべての”いのち輝く未来社会」を創るための共創プランを班ごとに考えました。「自分たちが解決しなければと思う問題」と「輝かせたいいのち」を設定し、「自分たちなりのSDGsアイデア」、「関連するゴール」、「アイデアの具体的な内容」などを班で話し合い、全員で協力してクラスのみんなに伝えました。 発表会はどのクラスも良い雰囲気でした。それぞれの班のアイデアを興味深く聞き、積極的に質問する場面も見られました。

「ジュニアEXPO2025」のまとめとして、SDGs達成のために企業や団体がさまざまな問題解決に向けて取り組んでいることや大切にしていること知ったうえで、さまざまな他者(仲間)との関わりを通して、新たな価値を作り出す経験ができました。未来社会を見据えて、「自分は何を大切にしていくのか」・「自分自身ができること」を考え実践しようとする力も養えたように思います。

☆各班の発表より

1年生共創プラン(PDFファイル:214.1KB)

☆発表が「いいな!」「すごいな!」と思った理由

                                                                          ~生徒の感想より~

・私たちの未来にとっても関わることだし、皆で協力してて、SDGsの「助け合う」というのも出てきて、地球温暖化の対策をしていて、とても大切なことだと思った。

・二酸化炭素を減らすといろんなメリットがあるし、自分も二酸化炭素削減について何かしたかったので、いいなと思った。

・同じプラスチックごみをなくすというSDGsアイデアだけど、そもそもプラスチックでないものに変えていくということは考えてもいなかったから、環境への配慮もできているし、二つの企業に協力してもらうことで解決へのスピードが速まるので、めっちゃ考えてるなと思った。

・交流することで、仲を深めることもでき、SDGsについて学ぶこともできるから。この町に住み続けたいと思ったり、運動会みたいに楽しむこともできてとても良いと思ったから。

・みんなで協力して発表していたところもいいと思ったし、すでにSDGsの活動をしている企業に協力してもらって食品ロスをなくせるように活動しようと思ってることがすごいと思いました。

・いろいろ体験して学んでもらうことで日本をより知ってもらえるし、良いアイデアだと思いました。

・その土地のことを考えていて、海の課題を解決することから海に関係のある企業や団体に協力してもらうことは大切だと思ったし、現実性があったから。

・ゲーム形式にすることで園児などの小さい子も楽しんで参加できるので、ゴールに向けてみんなが意識できるようになっていて、地域の交流もできるのでいいなと思ったから。

グループで相談
課題のなげかけ

劇団タルオルム『そのまなざしのむこう』を鑑賞して

12月19日に、劇団タルオルムによる『そのまなざしのむこう』を観劇しました。事前に韓国・朝鮮の方々が日本に来られた歴史的背景や在日コリアンに対する偏見や差別について学んだうえで、当日を迎えました。

劇団タルオルムは、在日コリアン三世の方と日本人の方で旗揚げされ、日本語と朝鮮韓国語で公演されているバイリンガル劇団です。『タルオルム』の名前の由来は、『タル』とは『月』、『オルム』とは『昇り』という意味で、「夜道を照らす月の明かりのようになりたい」という気持ちが込められているそうです。

劇のあらすじは「済州島から大阪からやってきた少女の一代奮闘記(実話)。差別や貧困と戦いながら、5人の子育てをしながら、キムチ売りなどで忙しく働き、その後60歳で初めて鉛筆を持ち、学ぶ喜びを知る」という内容です。

劇は、波の音と朝鮮半島に伝わる歌から始まり、役者さんは二人で役を演じ分ける二人劇。参加型の劇で、先生や生徒が舞台に上がったり、役者さんが生徒の席まで下りて生徒が漢字を書いたりする場面がありました。

劇終了後には、劇代表者と役者の皆さんとの座談会を行いました。役者さんからは「寒い中真剣に見てくれてありがとう」「みなさんの参加しようという気持ちに元気をもらえた」との言葉をいただきました。

事前学習や観劇を通して、誰もがともに生きていける社会をつくるために、「自分には何ができるのか」「自分はどう生きていくのか」を自分自身に問いかける機会になったことだと思います。

劇のワンシーン 劇のワンシーン

劇のワンシーン 劇のワンシーン

【 生徒の感想より 】

・公演を観て思ったことは、最初の妹が子どもをたくさん産んでキムチを売ったりしていろいろな体験をして「臭い」と言われて傷つきながらも元気に楽しく暮らしてきたことがすごいなと思いました。最初と最後にあった波みたいなものが、日本列島だったり朝鮮半島の形を表していることを初めて知って実話でも、演技の中にいろんな意味が込められていることを知って感動しました。

・実際にあったことと聞いて、「差別」は、本当になくしていくべきだと改めて思いました。この世界にはいろいろな方が存在し、それぞれ個性があります。その個性を大切に、みんなの色を輝かせて、レインボーな世界にしたいです。「差別」がなくなることでさらに良い世界ができると感じました。

・日本に行ったら白いご飯をたくさん食べられると、希望を持って行ったのに、全然暮らしは楽にならなくて、結婚したら、ごはんもたくさん食べられると思ったら、夫は逮捕され、子どもを育てて、知らない女の人も連れてきて、私だったら嫌だけど、そうするしかなかったのかなと思いました。キムチを売ってるとき、「臭い」と言われて、「なんで臭いって言われなあかんの」と子どもいう言葉を聞いて、オムニが言葉を濁している姿を観て、なんとも言えない気持ちになりました。60歳を過ぎて夜間学校に通って字を学ぶのが楽しいというのを観て、その歳まで勉強することの保障がなかったことを知りました。

・物語を見ている間はこういう物語を作ったものだと思っていたが、実話だと知って驚いた。朝鮮人がくさいというフレーズに驚いた。朝鮮人に対する差別は身近なものですごくつらいことだと知ったので絶対自分はしたくないし、そういうことに対して知識を持っておきたいと思いました。

・勉強では習っていたけど、あんなに苦しいことなんて分からなかった。タルオルムさんのみんな劇に入ってやる感じが、わかりやすくて、話が理解しやすかった。あの話が実話やと思わんかったから本当にこんなことがあったんかと思った。キムチを売ってるとこで朝鮮人くさいとか言ってて偏見だけの差別はいけないなと思った。

・朝鮮人の方の差別がよく見えました。「朝鮮人はくさい」などと言われているシーンはすごく現実味がありました。また、初めて2人での劇を見ました。1人1人の演技力がすごいと思ったし、観客のみんなと混じっていて一体感がすごくありました。楽しみながら、人権を学べるすごく良い機会になりました。本当にありがとうございました。

・2人の役者さんだけでいくつもの役を演じられていたのがすごいと思いました。2人だけなのに、それぞれの役が全然違う人に見えました。後ろのいろいろな字体のたくさんの漢字が、「人はそれぞれ違っていい」というようなメッセージがあるのかなと思いました。朝鮮問題は、現在解決したんじゃなくて、今も続いている問題だとわかりました。

・お客さんもまじえて劇をするってこととか、2人で演じてるとか実話とか、全部が今までにない経験、感覚でとてもびっくりしたし、おもしろかったです。めっちゃいっぱい笑ったし、見てる人をいっぱいまきこんであたたかいふんいきを作りながらも伝えたい思いをしっかり伝えられるっていうのがすごいなと思いました。1回見ただけじゃ演じてくれてる人、作品を作りあげた人の思い全部は分からないけど、みんな同じ人間やのに差別されるっていうのは本当に悲しいこと、みんなが平等に勉強できて幸せに暮らせる社会っていうのがどれだけすばらしいことかっていうのが分かりました。私も差別はしてはいけないという感覚、相手の思いを考えながら過ごしていきたいと思いました。

・二人で一つの物語を完成させていてすごかったです。あの話が実話だと知って改めて本当にあったことなんだ。差別はよくない。してはいけない。と思いました。見ている側を巻き込んで楽しめるように工夫していてすごかった。音とか音楽もその場でつくっていてなんか臨場感があった。

後期人権集中学習

12月12日(火曜日)から15日(金曜日)にかけて、各学年において後期人権集中学習に取り組みました。各学年のとりくみ内容や生徒の感想を紹介します。

【1年生】

第1次「障害者のある人と人権~誰もが住みよい社会をつくるために」、第2次「聲(こえ)の形」第3次「障がい者にとって暮らしやすい社会を」第4次「ふりかえり」の全4時間で障がい者を取り巻く課題と障がいについての理解を深める学習を行いました。生徒たちは真剣に授業に臨んでいました。動画を観て感じたことをワークシートに記入し、それぞれの意見を出し合いながら、理解を深めている様子でした。障がいのあるなしに関わらずお互いの立場に立って、尊重し合うことが大切だと気づくことができました。

■学習の目標

障がいのある人もない人も、共によりよく生きていくため、互いに尊重し合い、社会的なバリアや、心のバリアを克服しようとする意志を持たせる。また、子どもたちが人権学習で学んだことを、日常生活の中で生かす力をつけさせる。

~生徒の感想~

〈ドラマ『聲の形』を見て〉

・すごく自然な演技だったので、私もそのクラスメイトになっているような気持ちでした。人との違いを受け入れる気持ちはどんなところでも大切だと思いました。

・障がいがあってもなくてもいじめてはいけない。また、いじめをすると自分に返ってくる。

・自分の立場が悪くなったときに、みんな他の人のせいにしていたのが、あかんと思う。自分の行動に責任を持たないといけない。

・周りで見ているだけでもいじめに参加しているのと一緒になると思う。

・その人が笑っていてもしんどい思いをしているかもしれない。じぶんがされていやなことは、絶対にしてはいけないと思う。

〈私たちの課題~「障害者差別解消法」という法律はあるが、誰もが住みよい社会をつくるために私たちはどうすれば?~〉

・相手を思いやること。

・障害があってもなくても尊重し合うことが大切。

・困っていたら声をかける。

・点字ブロックの上に物を置かない。

・「偏見を持たない」だけではなく、それが「無関心」にならないようにすること。

・心のバリアフリーが大切。障害がある人もない人も平等に人生を楽しめるようにいろいろな取り組みをする。

・障害のある人の立場になって、こんな状況のときにはどうすればいいか考えたり、実際に体験したりしてみることが大切だと思う。

【2年生】

第1次「部落差別とは何か?」、第2次「『破戒/島崎藤村』より」、第3次「結婚差別」、第4次「タルオルム事前学習」の4時間に加え、人権学習の前に映画『破戒』を総合的な学習の時間に鑑賞しました。

生徒たちは真面目に人権学習に向き合っていました。先生からの問いかけに対して思いついたことや考えたことを素直に発言したり、ワークシートに記入したりしていました。資料を通して差別の不当性に怒りを感じ、人権が自他にとってどれだけ大切なのかに気づき、今後の自分の生き方について考える大きなきっかけになったことだと思います。

■学習の目標

・差別の不当性と基本的人権尊重の大切さを認識する。

・差別解消を進めてきたとりくみやその中で差別に抗いながら生きてきた人々の姿から、差別に対する自分なりの考えを持ち、今後の行動にどのようにつなげるかを考える。

~生徒の感想より~

・差別は差別した自分が悪いとわかりました。

・今、自分に何ができるんやろうって考えたら、色んなことに対して、「これはおかしいからやってはいけない」という感覚を忘れないことだと思いました。

・差別されてきた人々の気持ちを知ることで新たな自分になって人は変わるんじゃないかなと思った。

・身分制度がなくなっていても心の中から差別意識が消えていないのは悲しいなと思いました。大人がやっているから、周りがやっているからといって自分もやるのではなく、おかしいことはおかしいと自分で判断できる大人になりたいと思いました。

・実際に差別を受けている人が「何を思っているのか」や「その人の苦しみ」を理解しようとすることが大切であり、そういった差別は本当になくなってほしいと思った。

・人間一人ひとりが「おかしい」という感覚をもって、何に対してもやっていいことやダメなことの線引きをはっきりともっておくことが大切だと思った。

・周りの人たちが正しいとは限らない。だから流されず、自分の考えや感覚を大切にしていきたいと思った。偏見=決めつけはダメ!

・両親が心配すること自体はわからなくもない。でも、一番近くで長い時間をかけて育ててくれた親やからこそ差別なんかにとらわれずにその人自身と向き合って見方でいてほしいなと思いました。“人間の手で”つくられた問題なら人間の手で解決できるはず。本当にそうだと思う。そのためには、一人ひとりが正しい情報を知って、差別に対して正しい考え方で向き合う。それを他の人に求める前に自分が行動に移そうと思った。

【3年生】

昨年度から学習を始めた部落問題をさらに深め、結婚差別やSNS上での差別について動画やプリント資料をもとに考えました。内容が歴史的なものから現代の問題となり、生徒たちにとってより自分たちに身近に感じられた様子が真剣な授業態度からうかがえました。それぞれの生徒が人権意識を高めることのできた人権学習になりました。また、今後も頻繁にSNSを利用するであろう生徒たちにとって、SNSに潜む危険を理解し正しい知識を持った上で、情報を利用することの大切さについても学ぶことができたと思われます。

~生徒の感想より~

・私が部落差別をする人になりたくないし、世界も差別をしないようになってほしい。そのために正確な情報や正しい知識を身につけたい。

・何もしていないのに差別されたり間違った情報で嫌がったりするのはいけないと思った。ネットは嘘が多いと思う。

・同じ人間でただそこにたまたま生まれてきただけやのに結婚の自由を奪って本当になんなんってなった。差別絶対あかん!

・SNSなど確定性が低い場の情報を深く信じず、ニュースなどウソが少ないと考えられる場の情報を慎重に得ていくこと。

・一回その情報を見てそのまま受け取るのではなくて、自分で「本当にそうなのかな?」と疑ってみることが大切。うわさに流されない。

・すぐに判断せず、本当かどうか自分で考える。

・すべてを信じずに慎重に考える確定していないことは発信しない。

・1つの情報を見て、それが絶対正しいと判断せずに、複数の情報を見て嘘の情報か正しい情報なのかを分けることが必要。

3年生キャリア教育~命の大切さを考える 水江卓也さんのお話をうかがって ~

12月5日(火曜日)5・6限、3年生を対象に水江卓也さんの講演会が開かれました。夢をかなえるためにはどうすればよいか、あたりまえが一番幸せであること、自分たちは命のバトンを受け継いで生きていること等を生徒たちに熱く語りかけてくれました。生徒たちは、自分の思いを繰り返し伝える水江さんの話を自分のこととしてとらえることができたようでした。また最後は、戦争中の動画(明日を生きたくても生きられなかった特攻隊の青年に焦点をあてたもの)を真剣なまなざしで観ていました。命の大切さとともにこれからの生き方についてしっかりと考えることができた講演会でした。

 

~生徒の感想から~

・今、こうしてあたりまえのように生活できているのは、とても幸せなことであることがよくわかりました。昔、自分達と同じくらいの年齢の方達には、あったはずの明日がうばわれてしまったり、とても大切な1つの命なのに、それが戦争によってなくなるのはとても辛いことだと思いました。だからこそ、私は今を大切に生きようと思えました。これからは1日を大切にして、周りの目も気にすることなく、後悔しないように生きたいです。

・私はすごくネガティブで嫌なことを考えたらそのことしか考えられなくなってしまいます。ですが、それは周りを見ていないからなんだと気づけました。新しい視点に気づけて本当に良かったと思います。悩んでいることの解決方法は案外目の前にあったりするものなんだなと思いました。もっと周りを見て、楽観的に物事を考えようと思いました。また、当たり前が幸せだということにも気づくことができました。今回で価値観が少し変わりました。講演を聞けて良かったです。本当にありがとうございました。

・明日を約束されなかった人たちがつないでくれた命なので大事に生きたいと思いました。思い込みは大事だと思ったので、目標を立てて意識を変えたいと思いました。当たり前は当たり前じゃないことがわかったので、家族や仲間に感謝して生きたいです。

・こんな授業をしてもらうのは初めてで感動でした。いつも大切やと思ってたことをさらに強く言ってもらい、この今の日々はあたりまえに思ったらあかんって思ってはいたけど、今日水江さんの話を聞いたら生きたくても生きられない人がいるとか、生きられない1日を自分たちが生きているとかいろんなことを聞き、やっぱりあたりまえやと思ったらあかんって知りました。水江さんが声がかれるくらいでかい声で伝えてくれてほんまに感動やったし、心に残りました。これからの人生を後悔なく生きたいです。ありがとうございました。

・講演ありがとうございました。僕はこの講演で、夢や目標を実現するには「自分ならできる」と意識することが大切だと知りました。また、今あたりまえだと思っていることはあたりまえではなくて、夢と同じくらい大切なのだということが分かりました。水江さんの本を読ませていただいて、自分の考えが大きく変わり、今までネガティブなことばかり考えていたところが、ポジティブに考えられることが増えるようになりました。僕は夢などはまだ見つかっていないけれど、これからの人生の中で見つけられたら良いなと思いました。

・「それを考え始めたら、そればっかり見える」は、たしかにと思いました。僕もそういう経験があるので、夢が「できる」と考え続けようと思いました。今ある命は当たり前でないこと、今ある幸せは当たり前でないことは、身にしみて感じました。戦争の時の若者の「生きたい」という想いを背負ってこれからを全力で生きていきたいと思いました。

講師の先生が体育館で話している写真 生徒に話を聞く講師の先生の写真

動画を見る生徒達の写真

2年生 いじめについて考える

11月21日(火曜日)6限目、22日(水曜日)1限目に、いじめに関する学習を行いました。「いじめにならないいじり」についてグループで考えた後、映像をみて「いじり」について再度個人で考えたり学習を通して、「気づかないうちに、いじめやいじりによって相手に嫌な思いをさせているかもしれない」、「自分が嫌な思いをした時は、友達、先生や家族など身近な人に相談することが大切だ」と気付く機会になりました。また、いじめやいじりが起こった時に、自分はどのような行動をとればいいのか、自分事として考えることができました。

~生徒の感想より~

・「いじり」=「面白いこと、楽しいこと」ではなく、「いじり」=「いじめ」というふうに思いました。誰もが許すことができるいじりは存在しない。仲が深まっていくにつれて気を遣うことをしなくなるから、家族とか仲の良い友達とか、あと「親しき仲にも礼儀あり」って言葉はやっぱり大切だと思った。

・いじりで傷ついているかどうか知っているのはいじりを受けた人だけだからできるだけいじりをしないようにしたいと思った。小さないじりが相手をものすごく傷つけているということを忘れないようにしたい。

・「いじり」と「いじめ」は違うものみたいな感じにはみえるけど、いじられた人がイヤだと思った時点でもうそれはいじめなんじゃないかと思いました。でも、それは人の気持ちを考えて理解することが大切だと思いました。

・イヤならイヤといった方がすぐにいじりが終わるし、いじめにつながることもないことが分かりました。

・いじってもいいという共通認識をつくるのはダメ。

・いじりはいつもあたりまえのようにやっているけど、思い返してみれば、そのいじりで人を傷つけてしまったこともあったなと思った。全部のいじりが悪いとは思わないけど、人を傷つけないように気をつけたいと思った。

・自分がいじられる側だったらイヤなこと言われてもやっぱり笑って流すことしかできなくて、きっと自分はどこかで、「いじる、いじられる人」がいる時間って「がまんする人がいて当然」「がまんする人がいるからこそ笑いが生まれる」と思っていたのかなと思った。

・その人がイヤだと思ういじりってわからん。相手が本当にイヤだって思ってることは自分で言い出さない限りわからない。

・間違った連帯感とは、いじりやいじめがあたりまえになっている雰囲気だと思いました。実際、自分のクラスもそうなっていると思ったし、自分もいじられてイヤな気持ちになった経験があるからこそ共感できる学習だった。

・人の気持ちを考えながら、気遣いをしたりして楽しくしたい。僕は全然いじっても大丈夫です。

・いじりといじめの境目が分からなくなっていくのだと思う。いじる側はいじられる側の気持ちに気づかなければならないし、いじられる側は自分の思い、気持ちを言葉にして伝えなければならない。でも、実際に自分がその立場になったらできるだろうか?できるようになるにはどうすればいいのか?

・いじられる人の気持ちって実際やられた人じゃないと気持ちが分からないと思ったし、同じいじりでも人によって感じ方も違うし、その日の体調によっても受け流せるときとそうじゃないときもあるし、そこを見極めていくことってとても大事なことだけど、とても難しいことでもあるなと思った。

・自分も今までいじられたことがあったけれど、「笑ってくれるなら」っていう思いもありました。でも、第三者側になって考えてみると、同じ思いをしている人がいるから、少しでも声をかけたり、気にかけたりすることが大切だと思いました

・相手とがまんし合わず本音を言い合える仲にありたい。

・人を悪く言って起きた笑いは本当に嬉しいものなのかなって思ったし、いじりは使い方によって良いものにも悪いものにもなると思ったから、その使い分けがしっかりできる人になりたいと思った。

・ダメだと思ったことを注意することは、あかんことを正すためでもあるけど、その一言で救われる命もあるかもしれないんだと思った。

・相手にイヤなことをしてしまったら素直に「ごめん」と謝れる安心感のある関係を築いていきたいと思った。

・周りの人にもできることがあると思う。自分がどんな立場になったとしても、「いじり」や「いじめ」をなくせるようにしたい。そのためには、相手のことを「常に」思うことが大事だと思った。

・「いじり」は軽いものだと思っていたが、それだけで一人の命を奪うことができる凶器になると思った。

2年生 キャリア教育

2年生は、1・2学期にかけて、キャリア教育に取り組みました。

1学期は、校外学習先のキッザニア甲子園での職業体験に向けて、校外学習事前学習から始まり、「働くとは」、「適性について」と授業を進めました。校外学習直前には「『SDGs』について学習し、職業体験時にSDGsとの関わりを考えられるように準備をしました。5月31日の職業体験の後、振り返り学習を行いました。そして、「企業のSDGsの取り組みについて」の調べ学習後、「自分たちでできる取り組みを考える」ことにもチャレンジしました。

また、これらの取り組みと平行して、生徒一人ひとりが家族や身近な人の「仕事」についてインタビューした内容を「職業インタビューまとめ」を通して全員で振り返りました。

2学期は、保護者や地域の方のご協力のもと、職業講話を実施しました。事前学習として、講話いただく方の仕事内容や必要な資格等について、クロームブックを活用した調べ学習を行いました。仕事の特徴や仕事への思い、生徒たちに向けたメッセージを聞いて、キャリア教育のまとめとしました。

〇SDGsについて学ぶ

5月29日(月曜日)総合学習では、「SDGsってどんなこと?」という問いかけから始まり、SDGsについての理解を深める学習をしました。動画を熱心に視聴し、クイズに真面目に答えるなど素直な反応が見られました。17ある目標について、なぜ大事なのかを考えて意見を発表する活動では、その意見に納得した生徒たちから自然と拍手が起こり、発表した生徒が笑顔になるという温かい場面もありました。「自分たちのできることをしたい。」、「これからがんばる。」と、授業の中で前向きな発言があり、興味を持って学習できている様子がうかがえました。

SDGsの説明をする先生の写真

〇校外学習・キッザニア甲子園での職業体験 5月31日(水曜日)

~生徒の感想より~

・私はこの校外学習を通して、いろんなことに気づかされた気がしました。自分がもし何かの開発者だとして、その品物ができあがるまでに、しんどいことがたくさんあるかもしれません。だけど、自分が作ったもので使ってくれる人が笑顔になれるように一生懸命がんばりたいと思います。

・今回の校外学習を通して学んだことは、どんなときでも絶対に思いやりをもって行動すること の大切さです。思いやりをもって行動していけば相手からいやに思われることがなく、相手も気持ちよくなれると思いました。キッザニアのスタッフさんから学んだことをもとに、これからは学校生活だけでなく家でも今まで以上に思いやりをもった行動をし、思いやりをもった言葉を使 いたいです。

・パッケージの素材はサトウキビから出てくる捨てられるもので石油の原料の一部を置き換えていると教えてもらいました。 サトウキビが育つときにCO2も吸収するので、地球温暖化などの 社会課題の解決に役立つと知り、パッケージの文字の大きさや、親しみやすくするなどの工夫の他に、社会課題への工夫もされているのだなと思いました。

・この校外学習を通して、気づかないだけでいろいろな仕事が自分達の生活に関わっているんだなってことがわかりました。それと、仕事って絶対誰かの役に立っているというのもわかりました。沢山のことを考えたり学んだりしたよい校外学習になりました。

・「働く」とは、責任感を持って自分の役割を果たし人々の繋がりを大切にして、自分や社会の成長に努めていくことだと思いました。

キッザニアで職業体験をする生徒達の写真 キッザニアで職業体験をする生徒達の写真

〇職業講話 10月28日(土曜日)2限目

サックス奏者、シェフ、救急救命士、助産師、警察官という5名の保護者・地域の方のご協力のもと、職業講話を実施することができました。一人あたり2つの職種の方から、直接職業についてのお話をうかがいました。実際の仕事内容、なぜこの仕事に就いたのか、仕事での失敗やそれから学んだこと、これから働くこどもたちへ伝えたいこと等を、どの方も経験に基づいて熱く語ってくれました。生徒もお話にうなずいたり手を挙げたりと興味深い様子で熱心に耳を傾けていました。

「夢は年齢や性別、お金に関係はなく、気持ちがあればかなうものだ。」「困っている人に対して『大丈夫ですか?』といえる人になろう」「なんとなく始めたことが今につながっている」「自分の命を大切に、人の命を大切に」……素敵な言葉が生徒たちの心に響いたのではないかと思われます。

事前に仕事内容や必要な資格等を調べた上で、質問を考え当日を迎えたこと、生徒が司会進行するなど主体的に取り組むことができたことによって、より学びが多いものになったと言えるでしょう。

~生徒の感想より~

・「夢はかなえることができる。」という言葉がとても印象に残っています。

・自分たちが生まれて、今生きているのは奇跡であるからこそ、いろんなことに挑戦してがんばる時はがんばる!遊ぶときは遊ぶ!といったメリハリを大事にしていきたいです。

・中学校で始めた部活が仕事につながるかもしれないので、今を大切にしようと思いました。

・仕事のことだけじゃなく、人生のことまで話をしていただき、ありがとうございました。今まで人生で一番大切なものは勉強だったけど、今回の話を聞いて自分自身ということがわかりました。

・「何を食べるかより、誰と食べるかだと思う。」という言葉が本当にすてきだな、と思いました。

・「人に『死ね』っていう言葉を使ってはいけない。」というお話をしてくれた時に、その言葉が今まで聞いた誰よりも一番説得力があって、心に響きました。救急救命士という仕事と命の重さについて深く学べた時間でした。

・自分は将来の夢がなくて今なにをしたらいいかが不安だったけど、「今は楽しむことが大事」という言葉に助けられたし、安心もできたからとても楽しかったです。

1年生 総合的な学習「ジュニアEXPO2025」

1年生は、2学期から「“すべての”いのち輝くアイデアを提案する」という体験を通して、万博の意味と価値を理解し、多様な人々と「出会う」「共有する」ことによって問題解決していく、「共創」を体験するプログラムに参加しています。11月にはSDGs達成に向けて取り組む企業の話を聞いたり、質問をしたりする「リサーチミーティング」に他の中学校2校とともに参加しました。3学期には、自分たちなりのSDGsアイデアを考えた上でプレゼンテーションを行い、これからの未来を担う者として、自分自身が大切にしたいことや挑戦したいことを言語化していきます。このプログラムのねらい、授業内容や生徒の感想を紹介します。
■ねらい
・万博の意味と価値を理解し、さまざまな問題解決の取組とそのために大切にしていることを知る。
・さまざまな他者(仲間)との関りを通して、自分も含むさまざまな他者の強みをいかし、他者を巻き込みながら新たな価値を作り出す能力(「共創」する資質・能力)を育成する。
・「“すべての”いのち輝く未来社会」のための「SDGsアイデアプレゼンテーション」を考えることを通して、SDGs達成に不可欠な「誰一人取り残さない」という見方・考え方を獲得し、そのために「自分は何を大切にしていくのか」を明らかにする。
■授業内容

○9月4日(月曜日)6限目

2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は、自分たちとどのようなつながりがあるのかを考えました。

○10月5日(木曜日)6限目

SDGsと自分たちとのつながりについて、考えました。

○10月27日(金曜日)4限目

自分に身近な問題、世界や日本の問題として、「いじめ」「女性の政治進出」「リサイクル」「平和」「国の格差」「地球温暖化」「食品ロス」など様々なものをあげていました。班で意見を出し合い、クラスで共有しました。

○10月28日(金曜日)5限目

企業・団体がそれぞれSDGs達成に向けた取り組みを行っていることに気づき、興味を持って自分たちで調べていました。また、SDGs達成に向け、自分たちにできることを考えて共有したクラスもありました。

【例】

食品ロス削減……残さないようにする。給食では食べられる分を配膳する。残りを無料提供するなど有効活用する。前から順に賞味期限の早いものから買う。

差別をなくす……お互いの違いを認める。地域のイベントに参加する。手話を身につける。

貧困・不平等をなくす……周囲を広く見ることも大事

「電気」や「水」を大切にしないといけないという発言もありました。

 

アイデアを出し合う性との写真

○11月30日(木曜日)5・6限目 「リサーチミーティング」

■ねらい

・SDGs達成に取り組む人たちから、取組の具体的な方法や大切にしていることを聞く

・自分たちなりの「“すべての”いのち輝くSDGsアイデア」を具体化していくために知りたいことを質問する、必要な情報やヒントを得る

・ほかのグループからの質問への回答を聞き、自分たちなりのアイデアの参考にする

■参加企業

・住友金属鉱山株式会社

・野村ホールディングス株式会社

・東京海上日動火災保険株式会社

■参加校

・大阪府熊取町立熊取中学校

・愛知県の公立中学校(2校)

■当日の流れ

  • 挨拶 企業の講師紹介・学校代表による学校紹介
  • 企業の取組紹介
  • 作戦タイム(質問を選ぶ)
  • 質問タイム(質問+講師からの回答)
  • お礼と挨拶・ふりかえり

3企業と3校によるオンライン会議で、企業のSDGs達成に向けての取り組みを聞いて質問をしたり、他校からの質問や回答を聞いたりしました。リサーチミーティングに参加することで、生徒自身が実際に取り組んでいる企業から直接取り組みを聞き、その場で質問をして回答をもらうことができました。生徒たちは、「ネット上で調べただけではわからなかったことを詳しく知ることができた」、「企業がどのような思いでSDGsに取り組んでいるのかわかった」「自分たちでできることをやっていきたい」などと授業をふりかえっていました。実社会で取り組む人とつながることでヒントを得て、自分たちなりのアイデアを高めようとする意欲につながる良い機会になったと思われます。

~生徒の感想より~

・住友金属鉱山株式会社さんは、『自分たちのことだけではなく、地域の人や自然を大切にしながら仕事をする』という考え方を大切にしていることがわかりました。他にも先を見る力とチャレンジ精神や物事をいろいろな角度から見ることも大切になっていると理解しました。住友金属鉱山株式会社さんはSDGsに取り組んでいることがよくわかりました。たとえば限りある鉱山資源を一気に掘りつくさず計画的に掘ったり、加工したものをリサイクルし、また鉱山資源を取り出してもう一度加工したりとSDGsに取り組んでいました。私たちもリサイクルに取り組んだりしてSDGsに協力したいと思いました。

・自分たちが調べたことより大切なことを今日はたくさん知ってよかったです。質問のときに、自分たちもSDGsに貢献できることがあることを知ったので、リサイクルもしてみようと思いました。

・住友金属鉱山株式会社は思いやりや信用、誠意などの人の気持ちを大切にしている会社だとわかりました。不純物などからSDGsにつながる製品をつくったり、鉱産資源を掘りつくしてしまったりしたときの対応などすごいなと思いました。そういう製品をつくっている人への健康の配慮もすごいと思いました。使う責任を果たすために、小さなことでも取り組んでいきたいです。

・今回のお話を聞いて、会社でどのようなSDGsに取り組んでいるのかがわかりました。最終重要課題の「つくる責任使う責任」には、一人ひとりの協力、私たちにできることについて考えることができました。技術開発の可能性には、いろいろな分野の方達とコミュニケーションをとり、気持ちを一つにすることが大切だとわかりました。お話を聞いて私たちも小さなことをこつこつすることで大きな力になると思い、実践していこうと思いました。SDGs達成に向けてはまだまだ解決しないといけないことがあると思いますが、会社や私たちで力を合わせ、取り組みをし、解決につなげることができると考えました。このミーティングでわかったことが増えました。ありがとうございました。

・佐藤さんやさかいさんに野村ホールディングスでのSDGsの取組についてお話をうかがって野村ではお金を投資するために集まったお金をSDGsの解決のために使っていると知った。ボランティア活動で障害のある幼児がいる施設に行って運動会などの行事を行っていると聞き、野村でできることを最大限に生かしていると感じた。自分にも募金やリサイクル、ニュースを見て知識を得るということができる。自分にできることを最大限やりたいと思った。

・野村ホールディングスは、今すぐ使わないお金を持っている人からお金が必要な人(会社など)へお金を融通させる、金融機関であることがわかった。投資だけではなくSDGsに関わっていることも多く、明確に目標を達成しようとしていると感じた。野村ホールディングスのグループ内でもジェンダーを大切にしていて、国籍や男女で差別がなく、外国人がいたら英語で会話するなど、すごくSDGsに関係しているなと思った。2002年頃からSDGs(その時はCSR)を達成しようとしていてすごいと思った。

・(前略)直接関わりのないことでも、身近な問題を知ることやリサイクル情報を集め理解することで、自分たちにもできることがあると理解することができました。今回はよい経験になりました。

・東京海上日動火災保険株式会社さんの話を聞かせていただいて、防災、減災のための取組を様々な人たちの協力で実現していることや、万が一のとき、いざというとき、新たな一歩をふみ出すときに常に支えになれること、誰もが安心・安全に暮らせる環境づくりを目標としていることなどがよくわかった。SDGsの取組において、社会のニーズ、地域の人々が困っていることなどを妄想し、可視化することで「安心・安全に人々が暮らし、何ごとにも果敢に挑戦する社会」を実現できると思った。

・東京海上日動火災保険株式会社さんは保険の会社なのに防災のこととか備えとか健康のことを気にして取り組んでいてすごいなと思いました。ネットワークを作ったりして取り組んでいるんだなと思いました。私たちも食品ロスやすべての人に福祉をとか気候変動とかいろいろ気を付けながら過ごすことが大切だなと思いました。今どんなことができるかを気にしながら、少しずつ取り組むことが大切だなと思いました。

・自分たちのもしもの時のためになる保険会社は、防災だけでなく未来のことにも力を入れたり、これからのことも考えて自然の保護に力を入れたりしていることがわかった。これらの取組から、自分たちもこれからの自然のことも意識しようと思いました。質問からたくさんの取組を知ることができました。

授業を受ける生徒達の写真 授業を受ける生徒達の写真

発表する生徒の写真

学校にあふれるSDGsに関する掲示物

                          校内に掲載しているSDGsのポスターの写真

校内に掲載しているSDGsクイズの写真   

                                                校内に掲載しているSDGsクイズの写真

                        校内に掲載しているゴミゼロ活動のポスターの写真

日常の学校生活において生徒たちがSDGsに興味をもち、自分にできることを考えることができるように、校内にSDGsに関する掲示物を多く掲示しています。

SDGsの17の達成目標やSDGsクイズなど、生徒や来校者が掲示物の前で立ち止まり、クイズを考える場面も見られます。

食品ロス削減に向けて

                           校内に掲載している食品ロスに関するポスターの写真

令和5年1学期に社会厚生委員会で食品ロス削減に向けての取り組みを行いました。「給食の残食量を減らしましょう!」と各クラスで声を掛けたり、給食中に校内放送で全校生徒に呼びかけたりしました。結果として牛乳残数が4月から5月で83本、5月から6月で77本減少し、取り組み前と比べて合計160本減少しました。このことについては「給食だより」の5月号から7月号で発信しました。協力の素晴らしさと生徒の力の大きさを学校全体で確認できたように思います。

また、自分でできることを考えるきっかけとなるように、ほぼ毎日完食しているクラスの生徒たちに残食量を減らすこつをインタビューした内容を紹介しました。SDGs目標12達成のために心がけていることを書いてくれた生徒の意見掲示も行いました。

 

【生徒からの意見】

・心がけていることは「食品ロス」をなくすことです。給食や作ってもらったものは残さず食べています。

・私が日常的に心がけていることは、やっぱり「食品ロス」についてです。食事の時に食べ残しをしないということはもちろん、食材を買うときに本当に使うのかを考えて買ったり、使う日が決まっていればできるだけ賞味期限・消費期限の近いものを買ったりしています。また、世界で生産されている食品の3分の1が捨てられていることを初めて知り、世界にある問題に目を向け、自ら知ることが大切だと思いました。

第2回ごみゼロ活動

グラウンドのゴミを拾っている生徒の写真 グラウンドのゴミを拾っている生徒の写真 校内に掲載しているゴミゼロ活動のポスターの写真

令和5年7月20日に第2回ごみ0(ゼロ)活動を行いました。1学期終業式後の暑い中でしたが、学級委員や有志など70名の生徒が参加してくれました。今回は草0(ゼロ)をめざし、グラウンドや校舎周りの草ぬきを行いました。

このごみ0活動をきっかけに、環境問題により関心を持つとともに、まずは自分たちが1日の大半を過ごす学校をきれいにすることで、普段の生活においても「学校をきれいにしよう」という気持ちをもち、その気持ちを行動につなげてほしいと思います。

第1回ごみゼロ活動

令和5年5月23日に生徒会主催の第1回ごみ0(ゼロ)活動を行いました。活動前に各クラスにおいて、学級委員が、生徒会作成のパワーポイントを用いて「ごみ0活動のねらい、取り組み内容やSDGsの関連性などについて説明を行いました。当日は、125名(1年40名、2年48名、3年37名)が参加してくれました。学校の周り、グラウンドの草ぬき、校内の廊下や階段の3カ所に分かれ、清掃活動を行いました。他学年の仲間と一緒に清掃活動をすることで、全学年のつながりを深めることができました。

【生徒からの感想】

・学校の外を担当しましたが、溝や道ばたに大量のごみが落ちていました。ポイ捨てやごみを落とさないという行いを一人ひとりが心がけて過ごすと、必ずごみは減っていくと思いました。

・ごみを拾ってごみをなくすということは、とても環境にいいし、素晴らしいことなんだと改めて実感しました。

・多くの人が参加していたので、短時間でも学校をきれいにすることができ、よかったです

また、機会があれば参加しようと思います。

・みんなで取り組めてよかったです。3学年みんなで集まって何かできるのは、本当に楽しいなって改めて思いました。

・初めて参加したけど、友だちと一緒に楽しみながら、掃除したからすぐ終わったような気がして行ってよかったです。

・ごみ0活動に参加してみて、今回のような清掃活動だけでなく、学校全体で取り組む行事の大切さを実感しました。全員で協力しながらなり遂げる達成感を味わうことができ、全学年にとって、良い刺激になったのではと思います。楽しみながら、校内を清掃する以外にも、全員が仲を深め合うことも目的の一つとして、これからも活動を通して学んでいきたいです

・普段から学校をきれいに使ってきれいに掃除することで、心もきれいになるとわかった。これからも学校のためになる活動に参加したいというきっかけになった。

・友だちと楽しくごみ0活動ができたし、自分がしたことで熊中や熊中の周りがきれいになってすごく嬉しいなと思いました。でも、私たちがしているごみ0がもっといろんな人に伝わって、ポイ捨てとかする人がいなくなったらいいなと思いました。だから、そのためにも次はもっといろんな人に声をかけて一緒にゴミ拾いができたらいいなと思いました。

学校の周りのゴミを拾っている生徒の写真 学校の周りのゴミを拾っている生徒の写真 生徒たちが集めたゴミの写真

 

2年生キャリア教育講演会第3弾 -保護者とともに-

講演会を熱心に聴く参加者の写真

   令和5年2月22日(水曜日)の3・4時間目に、大嶋啓介さんをお招きして、「限界突破し可能性を最大限に引き出す方法」というテーマでお話をしていただきました。
第1回目は仕事について話を聴き、将来について考える機会を持ちました。第2回目は、オンライン職場体験ということで、仕事について話を聴くとともに、知りたいことや興味関心をもったこと、わからないこと等について、質問をし、対話を通してキャリアについて学びました。そして、第3回目は、保護者とともに話を聴き、自らの可能性を引き出す方法について考える機会となりました。
 
大嶋さんは次のようなお話をされました。
●人には潜在能力(まだ眠っている能力)がある。今の三万倍ぐらいの力が眠っている。可能性がまだまだある。
●何気なく見ていたら見えない。見ようとすれば見えてくる。子育てにおいても、親は子どもの可能性を見ようとすることが大切である。可能性を見ようとする意識をもつこと。
●人間の脳の特性は、悪いことばかり見ようとしてしまう。
●小さい子どもが、親が「この子は人見知りなんです」というと「子どもは自分はひとみしりなんだ」と思ってしまう。すると子どもはひとみしりの人生を歩もうとする。
●脳にどんな思い込みをさせるかが大切である。夢はかなうものと思うとかなう。無理だと思うと無理になる。
●可能性にふたをしてはダメである。
●居酒屋「てっぺん」で働く子が変わったのは、自分の可能性に気付いたからである。
●ノミの実験
20センチメートルの高さまで飛ぶことができるノミ100匹を深さが10センチメートルのビンに入れてふたをするノミはふたにからだをぶつけてしまう。ノミは10センチメートルしか飛べないと思ってしまう。ふたを外しても10センチメートルしか飛ばなくなる。このノミに再び20センチメートル飛ばせるためには、20センチメートル飛べる新しいのみを入れる。すると、10センチメートルしか飛ばなかったノミが自分も飛べると思うようになり、再び20センチメートル飛べるようになる。
人間も同じで、がんばっている人に会う。自分もできると思うようになる。
●限界突破し可能性を最大限に引き出す方法
1.自分の可能性を信じる(自分には可能性があると信じる)。可能性にふたをしない。すると人生がおもしろくなる。
2.仲間の存在が大切。信じてくれる仲間をもつ。
3.誰かを喜ばせたいと思うことが大切である。
 
講演会に参加した生徒や保護者、教職員は、大嶋さんのお話や映像に引き込まれました。講演会後の生徒の感想を紹介します。
 
●最近まで、これからについてあきらめていたけれど、今日の講演を聴いて、「あきらめたらあかんな、やったらできる」ということが、ぼくの心の中で響きました。
●人というのは、支え合って生きているものなので、お互い人を助けるためにがんばっていくこと、あきらめずに人のためにがんばる、自分のためにがんばることが改めて大切だと心から思いました。
●私がなるほどと思ったのは、「未来の力=可能性=潜在能力」ということです。私の可能性は3万倍以上あって、自分には可能性が3万倍以上あると思うと、すごく未来が楽しみになりました。本当になっちゃうから悪いことは思い込みすぎずに信念をもって生きたいと思いました。自分の可能性は、「自分の可能性を信じる力」「仲間の存在」「誰かを喜ばせたいと思う気持ち」ということを知りました。
●てっぺんで働いている人たちは、みんな生き生きしているなと思いました。それはみんなが可能性に気づいて自信がついたからだとわかりました。相手を喜ばせたいという気持ちは、自分の可能性に気づかせてくれるとわかりました。
●自分で自分に限界を決めない、勝手に思い込まない、自分だけではなく周りの人の限界も決めないようにしようと思いました。今、まわりに大切な人たちがいるのは当たり前ではないと気づきました。
●自分の可能性を自分で決めずに自分をもっと信じてあげることで、自分の夢をかなえることができるということがわかりました。
●可能性は自分でふたをしてしまっていることがあるとわかりました。仲間に自分を信じてもらうには、自分が自分を信じ、仲間のことを信じることが大切だとわかりました。
●人生はまだこれからだと思った。
●人生がうまくいくか、いかないかは思い込みで変わるということが一番印象的でした。講義中、拍手をたくさんするようにすすめていたところが素敵だと思いました。これからは何に対しても「自分はできる」と自分を励ましたいです。
 
☆★☆ 可能性を信じて ★☆★
講演後の生徒の振り返りシートから、生徒それぞれが、自分には可能性があることや心の持ち方、仲間の大切さ等について学ぶ良い機会になったことがわかります。将来、具体的にどんな仕事につきたいかは明確になっていなくても、どのような意識で、どのような心掛けで様々なことにチャレンジし、自分の人生を切り開いていくかを考えることは、将来の職業を選択する上できっとプラスになります。
参加してくださった保護者からは、「子どもと保護者が一緒にお話を聴けたことは非常に貴重な経験です。各家庭で、子どもと保護者が講演内容についてお互いの思いや考えを伝えあい、将来について共に考えることができればとても素晴らしいと思います。今後もこのような機会があればありがたいです。」というお言葉をいただきました。
今日の講演会を通して、生徒のみならず、教職員自身も自分の可能性を信じて、日々努力していきたいと思います。
 
★☆★ 知る⇒体験する⇒これからの生き方を考える ☆★☆
第1回目の講演会では、楽しんで仕事をしている人のお話をきき、「仕事とは、どのようなものなのかを知る」機会をいただきました。第2回目のオンライン職業体験では、さまざまな職種の方々から、具体的な仕事内容や良かったこと、苦しかったこと等の体験談を聴かせて頂くとともに、知りたいことやわからないことについて質問をするなど「仕事を自分のこととして考え体験する」機会をいただきました。そして第3回目の講演会では、「将来に向けての生き方・心の持ち方」について考えることができました。
「知る⇒体験する⇒これからの生き方を考える」という今回のキャリア教育の取り組みを通して、将来に向けて「今どうすることが大切なのか」に気付けたように思います。可能性を信じて日々の生活をおくりましょう。

2年生キャリア教育 -オンライン職業体験-

令和5年1月17日(火曜日)5時間目のオリエンタルフーズ代表取締役 米田勝栄さんの「仕事についての話を聴き、将来について考える」をテーマとした講演会に引き続き、2月17日(金曜日)の6時間目には、Zoomを使って職業体験を実施しました。

企画・立案・運営については、すべて生徒が行いました。運営する生徒は、名付けて「スペシャルクルー」、22名がスペシャルクルーとしてがんばりました(以降、スぺクルと表記)。教員とのやりとりやスペクル同士のやりとりはクロームブックで行いました。

当日は12人の講師の方々を2名ずつ6つに分け、生徒が6班に分かれてお話を聴き、質問等をしました。進行等は、すべて各班に配置された担当クルーが行いました。12名の講師の方々を紹介します(敬称略)。

 

1 𦚰坂武志
株式会社「福祉のヨアケ」設立・福祉オンラインサロン運営・施設研修講師・職業
紹介事業所 他 多数経営
〈資格〉社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員・住環境福祉コーディネーター
2 木下辰次
リラクゼーションサロンの経営と施術・陰陽五行セラピー・予祝の予祝講師
3 立松功志郎
50年創業の着物屋『きものレンタリエ』代表
4 木田真由美
ライブコマース「キダ・ショップチャンネル」オンパモール店運営&ライバー起業構
築コンサルタント※日本の伝統技術JAPAN BRANDを世界へ発信!
5 森知香
住友信託銀行 元社員・ファイナンシャルプランナー/マネーコンサルタント・YICT
フォレスト合同会社 代表・ゆめのとびらプロジェクト 代表
6 佐川美枝
オリエンタル物産代表取締役社長
横浜を中心に寿司や居酒屋など異種異業態にて31店舗運営中。
7 増田能子
プロゴルファー(現在はレッスンプロ)、ルール・マナー講座、コア・トレーニン
グ、企業向け講座、講演
8 浜地由佳
給食委託会社に就職(責任者)・病院管理栄養士(11年程度)・現在セラピスト
9 上垣萌衣
子育て支援員・作業療法士
10 澤田真由美
Canva Design Lab.所属。マガジン名刺をはじめとするデザイナー活動・(兼)看
護師
11 野々山邦雄
10年間サッカーの指導者と5年間の高校の社会科講師・速読スクール運営インストラ
クター
現在は、読解力を上げる脳トレプログラムを中心とする独自のメソッド「楽童メソ
ッド」をつくり、活動中
12 山村 恭弘
元会社員事総務歴、採用・組織・研修・株式・福利厚生様々な業務経験後独立
コーチカウンセラー/速読インストラクター
 
各班では、それぞれの講師の方々のお話を熱心に聴き、質問や思いをしっかり伝えていました。オンライン職業体験終了後の生徒の感想を紹介します。
 
●スペクルとして講師紹介や講演会をする前の準備をがんばりました。スぺクルでは質問を考えたり、流れを決めたり、学級閉鎖の2組のために、動画をとったりしました。講演会では司会をしたり、講師に質問をしたり、自己紹介をしてもらったり、しっかり役割を果たすことができました。効率よく講演会を進めることができました。
●「仕事は苦しくない。わくわくで仕事をしている」という言葉が印象的でした。仕事は働くからきついというイメージが私の中では強かったからです。仕事をしている人に実際にインタビューすることはめったにないので、とてもいい経験になりました。私もわくわくで仕事ができる、自分に合った職業に就けるようにがんばります。
●仕事をがんばっている姿が素敵だなと思いました。
●お話を聴いて、いろいろなことに自分からチャレンジして、たくさんの経験を積むことは大切なことだとわかりました。このような講演を聴く機会はあまりないので、今回はとてもよかったです。
●講師の方が、思ったより心につきささる言葉を大量に使っていて、結構印象に残りました。
●仕事の話を聴いて、もっとその仕事について知りたいと思いました。
●今まで仕事は悪いイメージしかなかったけど、仕事はやり方で変わるんだと思った。
 
また、オンライン職業体験後のスペクル1名がクロームブックに書き込んだ内容です。
 
今日のキャリア教育で、うまく話を回せなかったのと下を向いてる子がいたので次からは大胆な行動と下を向いてる子が0人になるように頑張りたいと思った。そしてこの経験を活かせるよう頑張っていきます。今日は本当に貴重な経験をありがとうございました。次回も積極的に取り組んでいきますのでよろしくおねがいします。                                   
 
オンライン職業体験を振り返って
 
昨今、若者の進路選択や就業を取り巻く環境が大きく変化する中、目的や進路の意識が希薄なまま進学する若者、進路・職業の選択を先送りにする若者が増えているといわれています。このような背景をうけ、将来に夢と希望を持ち、活力に満ちた若者を育てるために、早い時期からさまざまな職場での社会体験を通して、「働く大人」と接し、働くことの厳しさや楽しさ、やりがいなどを学び、一人ひとりの勤労観や職業観を育む職場体験学習が今、必要であるといわれています。
また、文部科学省は、職業体験の教育的意義を以下のように示しています。
 
●望ましい勤労観、職業観の育成
●学ぶこと、働くことの意義の理解、及びその関連性の把握
●啓発的経験と進路意識の伸長
●職業生活、社会生活に必要な知識、技術・技能の習得への理解や関心
●社会の構成員として共に生きる心を養い、社会奉仕の精神の涵養
 
今回のオンラインでの職業体験を通して、生徒は「仕事をがんばっていることが素敵だ」と感じたり、「いろいろな経験を積むことが大切だ」と気づいたり、仕事をしている人の言葉に心を動かされたり、「仕事についてもっと知りたい」と感じたりしました。
さらに、オンライン職業体験を企画・立案・運営したスぺクルのメンバーは、自分たちで何かをするときの苦労や協力することの楽しさ、やり遂げたときの成就感や達成感を味わうことができました。これは将来、社会に出たときにきっと役に立つ経験だと思います。
このようなことから、オンラインであったため、体験として仕事を経験することはできませんでしたが、話を聴き、講師の方々との対話を通して、生徒たちがさまざまなことを感じ将来に対して希望を持つことができたと思っています。
 
このように、いろいろな人の体験談を聴き、さまざまな考え方や生き方に触れることにより、他者を理解できるようになります。また、対話を通して、お互いを理解し、他者の思いに共感できるようになります。このような経験の積み重ねが、違いを認め合い、お互いを尊重し、まわりの人のことを考え、思いやりを持って接することができる生徒を育てます。これは、まさしく、持続可能な社会の作り手である若者を育てることにつながると考えています。他者を思いやり、やさしさのあふれる学校をつくりましょう。

 

 

 

SDGsの取り組み2 -体験する・深める-

SDGsの取り組み「知る・考える・発表する」に引き続き、今回は「体験する・深める」活動について紹介します。

体験する

1月31日(火曜日)に、2年生が校外学習を実施し、クラス毎に4つの施設で体験学習を行いました。

 

■1組・・・堺市総合防災センター

「地震体験」「煙・暗闇体験」「消火体験」などの体験活動を通して防災について学びました。この先地震や火災等の災害が起こった場合、どのような行動をとるのか、また、災害があっても住み続けられる町とはどのようなものかを考えました。

 

■2組・・・おおさかATCグリーンエコプラザ

様々な企業がどのようにSDGsに取り組んでいるのかを学びました。将来、よりよい生活をおくるために、環境について考えることがとても大切です。他人事ではなく、自分のこととしてこの問題を捉え、何ができるのかを考えました。

施設内で生徒たちが様々な体験をしている様子

 

■3組・・・パナソニックミュージアム

パナソニックの創業者「松下幸之助」の言葉や歴史ある製品を通して、ものづくりに情熱を注いできた先人の思いに触れてきました。便利な家電の普及により防災対策や健康的な生活の確保等が可能となりました。人々のことを思う気持ちと、人類の持つ限りない可能性を知ることができました。

 

■4組・・・さすてな京都

焼却炉やごみ発電、バイオガス化施設などを見学し、最先端の環境技術について学びました。また、ごみの減量や地球温暖化、生物多様性、環境面から見た地域の歴史等について体験的に学びました。エネルギーの使い方について考える機会になりました。

施設内で生徒たちが環境技術を学んでいる様子

 

深める

校外学習後、体験したことを振り返り、生徒それぞれの思いや気づきを周りの仲間に伝えることを目的として、総合的な学習の時間に新聞づくりを行いました。SDGsの「知る」「考える」「発表する」「体験する」「深める」という一連の取り組みを通して、持続可能な社会のために、自分たちは何をしなければならないのかを考える良い機会になりました。

 

キャリア教育 ー 将来について考えよう ー

講演会を進行する生徒の写真

令和5年1月17日(火曜日)の5時間目、講師にオリエンタルフーズ代表取締役の米田勝栄さんをお招きし、2年生のキャリア教育の講演会を行いました。米田さんは、TVドラマの「HO電話」に影響され、専門学校を経て、都ホテルで勤務しました。約1年間の経験でバーテンダーの全国大会に出場し、銅メダルを獲得されました。また、オーストラリアで1年、ワーキングホリデーで過ごしたほか、様々な仕事にトライし、キャリアを積まれました。縁あって「東洋大学」の学生食堂内の店舗を経営し、現在大学内に3店舗、それ以外で2店舗の飲食店を経営されています。米田さんは、外食の現状を変えるべく、新たなモデルで挑戦をする若い外食経営者を紹介するという趣旨で2020年3月12日放送された「カンブリア宮殿」に出演されました。

講演会は、「はじめのあいさつ」「司会進行」「質問」「お礼の言葉」「おわりのあいさつ」など、すべて生徒が進行しました。講演会の中で、次のようなことをお話しされていました。

○100食の新しいメニューを開発しても、ヒットするのは5食ぐらいである。でも「明日こうしたらみんなが喜んでくれるかな……」とワクワクする。

○わからないことは人に相談すること。仕事では仲間が重要である。

○学食をやろうと思ったきっかけは、ただ食べるところではなく、学生が自分たちでメニューを作ったり、学生が自分たちで経営したりしたら楽しいのではないかと思い始めた。そして日本一の学食を作ろうと思った。

○今まで一番楽しかったことは、新しい店舗ができること。また従業員が増えること。従業員から、ここで働いて良かったと言われること。お客様に喜んでもらえること。

○オーストラリアにワーキングホリデーで行こうと思ったきっかけは、海外に行ったことがなかったことと、海外からみた日本を知りたかったから。

 

生徒のみんなは、興味をもって米田さんの話を聴き、講演後も多くの生徒が米田さんを囲み、さまざまな質問をしていました。生徒の気づきや感想は以下のとおりです。

●思い立ったらすぐ行動に移せるところがすごいと思った。自分も見習いたいです。失敗をポジティブにとらえる考え方が素敵でした。私も意識してみたいです。

●やらされるのではなく、自分からしたいことを企画して実行するところがすごいと思った。私はあきらめてしまうことが多いのでやりたいことを実行して成功しても失敗しても恐れずに頑張りたいと思いました。

●最後、終わってからの質問で、夢のかなえ方とかを教えてもらって、結構おもしろかった。

●仕事は「部活の延長」という言葉が印象に残った。楽しいのは学生時代だけだと思っていたが、未来が楽しみになりました。

●学食の変化もすごかったし、いろんな仕事を経験した人の話はすごくわかりやすかったし、「こんなことがあるんだ」という風に理解を深めながら聴けました。

●「日本から見た日本と、オーストラリアから見た日本は違った」という言葉を聞いて、見方を変えると違って感じられることに驚きました。

●私のイメージでは仕事は大変だと思っていたので、大人になるのが楽しみになりました。

人権学習 ー ちがいを認め合い共に生きていくための体験ワーク ー

令和4年12月13日から1年生が、後期人権学習を行いました。その中で『セルフサポートone by one』の方を講師としてお招きし「ちがいを認め合い共に生きていくための体験ワーク」を実施していただきました。「ちがい」について考え、ちがいには、見えるちがいと、感覚や聞こえ方、表現、とらえ方、考え方、記憶などのみえないちがいがあることを学びました。「ちがい」の中で困っている人がいることや、安心して自己表現ができる場が大切なことに気づきました。また、自分の気もちや相手のきもちを考えるワークでは、自分がマイナスに思い込んでいることを仲間から視点を変えて言い換えてもらうことで、視点を変えると別のとらえ方ができることを知るとともに、仲間に認められることのうれしさを体験しました。ワーク終了後の振り返りの内容を紹介します。

●人にはそれぞれ個性があるとわかり、自分にとって、とても大切なものだと分かった。お互いに個性を尊重しつつ楽しく学校生活を過ごしたいと思った。

●今日の授業を通して改めて「みんな違っている」ということを知ることができた。

また、自分が、いかに相手も同じだと決めつけていたかが分かった。これからの生活で、もっと自分のことも相手のことも考えてお互いが良い気持ちでいられるように頑張りたい。

●「失敗していい」「あきらめなくていい」「まちがえてもいい」という考えを大切にしていきたい。

●気持ちについて考えることによって、クラスのみんながどう思っているのかが良く分かった。みんなが言ってほしくないという言葉は絶対に言わないようにしようと思う。また、そんな言葉を聞いたとき、その人はどう思っているのかを考えたい。

●自分がマイナスに感じているところを、仲間に視点を変えてプラスの表現を記入してもらう「気持ちの交換」はとてもよかった。このようなことができたら、本

当の意味で心を通わせることができると思った。

●相手の気持ちを考えて、発言や行動することが大切だと思った。

●自分をすぐに口の悪いことをいってしまいがちなので、もっと考えて発言したほうがいいと思った。また、言われたらすぐに言い返さずに考えてから話をしようと思った。

●今日の授業をこれからの自分に活かしていきたい。

●授業を受けていろいろな違いに気づいた。人はみんな同じではなく、一人ひとりがちがう感覚だったり、見え方だったりするんだと、今までよりも強く思うようになった。

今回の人権学習を通して、さまざまな気づきや学びがありました。自分の気持ちをみつめ、相手の気持ちを考える力を身につけ、個々のちがいを認め合い、支え合う学年になってほしいと願っています。

 

SDGsの取り組み ー知る・考える・発表するー

生徒たちの発表内容の写真

令和4年12月から、2年生が総合的な学習の時間にSDGsの学習を始めました。サブテーマは「知る・考える・発表する・体験する」です。今回は、取り組み1.「知る・考える・発表する」を紹介します。

1時間目は、SDGsについて知るために、スライドを使って、クイズ形式でSDGsについて学びました。グループで生徒同士がいろいろな意見を出し合いながら答えを考え、楽しく学習しました。

2時間目は「考える」です。「株式会社LODU」の鈴木健斗さんによるオンラインの講演会を行いました。テーマは「好き×サステナビリティで人生を幸せに」で、その中には3つのキーワードがありました。その3つとは、「1.地球規模(個人、自分たちだけではなく、全体について考えること)、2.バックキャスティング(逆向きで考えること)、3.誰一人取り残さない」です。

そして、トレードオフをどう解決するかについて、グループで、カードゲームを使って考えました。トレードオフとは「両立できない関係性」を示す言葉として使われています。言い換えると、一方を尊重すればもう一方が成り立たない状態のことです。例えば、エコのためにエアコンを使わなければ、エネルギー問題に対応できる。しかし、そのために熱中症になる可能性があり、健康問題については解決にならないといった状況のことです。このように片方に取り組めば片方が解決しないようなことに、どう取り組むかをカードを使ってグループで考える活動をしました。リソースカードを3枚選び、そこに書かれているリソースを使って解決策を話し合います。最初は生徒に戸惑いがありましたが、徐々に意見を出し合い、和気あいあいと取り組むようになりました。楽しくSDGsについて考える時間となりました。

3時間目は「調べて発表する」です。SDGsの29のテーマについて調べ学習を行い、解決策を考えました。その過程でひとりひとりが、家族や知人等の3人の意見を聞き、最終的に今自分のできることを考え発表します。3人の意見を聞くことで、自分の気づきにもつながるし、3人にSDGsについて考えていただく機会にもなりました。全員のシートを廊下に掲示しています。

【生徒のシート(抜粋)】

テーマ29「子ども兵」18歳未満の子供の兵士(目標16)

今、私にできること

・1つでも多くの事実を調べたり、世界の行政、法律を知ったりすることも大切だと思います。自分の中で誤って理解している事実を見直し、少しでも事実に近づける努力をし、周り人や多くの人々に伝えることが重要です。ひとりではどうにもならないことでも、みんなが力を合わせるとなせることが多くあると思います。

文化発表会

平成4年11月2日(水曜日)文化発表会を行いました。午前中は、「ビッグアート披露」「合唱コンクール自由曲の部」「生徒会の取り組み紹介」「展示見学」を行いました。午後からは、合唱コンクール自由曲の部の各学年の優勝クラスが、オンラインで全校生徒に歌声を披露しました。合唱コンクールでは、どのクラスも素晴らしい歌声で、練習の成果を存分に発揮しました。とても感動的な一日となりました。

ビッグアートの前で合唱する生徒たちの写真

ビッグアートは、クラスや学年そして学年を越えて学校全体でつながり、絆を深めることをテーマに制作しました。図柄は生徒から公募で集めたデザインを形にしました。今年度は古着やいらなくなった布を各家庭から持ち寄りリユースしました。SDGs持続可能な社会について考える機会となりました。

体育大会

令和4年9月30日(金曜日)熊取中学校第76回体育大会を実施しました。徒競走や100m走、二人三脚やリレーでは、出場選手が全力で競技しました。観覧席で自分のクラスの仲間を一生懸命応援する姿がとても微笑ましく、素敵でした。各学年の団体競技では、自分のクラスのために必死に頑張っていました。順位発表があった時の歓声と拍手、うれしそうな笑顔、また、最下位であってもうれしそうに歓声をあげ、拍手しているところが良かったです。がんばったからこそ、最下位でも満足感があったのだと思います。

そして、体育大会の最後のプログラムが3年生のダンスです。躍動感にあふれ、キレのあるダンスがとても素晴らしかったです。そして何よりも、3年生の生徒が楽しそうに活き活きと踊っている姿がとても印象に残っています。また、演技をしている3年生と、観覧席で応援している2年生、1年生、そして保護者の方々、教職員が一体となって楽しんでいる様子は感動的でした。アンコールの手拍子と声、まさしく、熊取中学校全体が「つながった」瞬間です。がんばった生徒の皆さん本当にお疲れさまでした。そして感動をありがとう。

体育大会の写真

第10回全日本小中学生ダンスコンクール西日本大会に出場

持続可能な社会の実現をめざし、ESDに取り組んでいます。その中で、主体的に取り組み、仲間と協力することのすばらしさを実感するために、全校生徒に参加を呼びかけダンスチームSpecial Oneを結成しました。
約3か月間、昼休みや放課後に練習を行い、令和4年8月24日に神戸文化ホールで開催された「第10回全日本小中学生ダンスコンクール西日本大会」に参加しました。結果は銀賞で、全国大会には出場できませんでしたが、みんなで力を合わせてがんばることのすばらしさや、仲間の大切さ等、多くの感動を味わうことができました。これからも、いろいろなことにチャレンジしていきます。

全日本小中学生ダンススクールで発表する生徒たちの写真

ゴミゼロ活動

令和4年6月29日に生徒会主催でゴミゼロ活動を行いました。学校全体に参加者を募り、期末テスト後に約1時間、日頃、掃除ができない場所をみんなできれいにしました。

駐輪場付近のゴミを拾う生徒たちの写真

平和の樹の植樹式


令和4年6月13日の放課後16:00から、「被爆アオギリ二世」の植樹式を行いました。この「被爆アオギリ二世」は、今年の修学旅行で3年生が5月29日に広島を訪れ、寄贈していただいたものです。従来の計画では沖縄に行く予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響により広島に変更となりました。熊取中学校が修学旅行で広島に行くのは初めてのことでした。
いただいた「被爆アオギリ二世」を3年生の修学旅行実行委員を中心に、熊取中学校の西校舎前に植樹しました。平和のシンボルツリーとして大切に育てたいと思います。

【熊取中学校平和宣言】

昭和20年(1945年)8月6日、爆心地から北東へ約1.3km、広島市中区白島町の旧広島逓信局の中庭で被爆したアオギリは、爆心地側の幹半分が熱戦と爆風により焼けてえぐられましたが、樹皮が傷跡を包むようにして成長を続け、焦土の中で青々と芽を吹きました。その後、被爆アオギリは昭和48年(1973年)に平和記念公園に移植されました。被爆アオギリ二世は、「平和を愛する心」、「命あるものを大切にする心」を後世に継承するため、被爆アオギリが実らせた種を発芽させ、育てたものです。
今ここに植えられる木は平和の象徴です。一人ひとりが世界の平和と幸福を願い、ここ熊取中学校に植樹します。

2022年6月13日 熊取中学校 76期生一同
 

植樹時のアオギリ2世   
植樹時のアオギリ2世(令和4年6月13日)


アオギリ2世8月26日現在
成長したアオギリ2世(令和4年8月26日)

校外学習

校外学習を実施しました。学校からはなれて、体を動かしたり体験学習を行ったりしました。

遊園地でのひとこま。くるくるまわるアトラクションを体験しています。
工作の体験活動の様子です。女子生徒が、混色し、自分の好みの色を作っています。

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熊取中学校

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